pika-htnのブログ

普段当たり前にしているあんなことや、こんなこと、、、意外と知らなかった新事実をお伝えしようと思います。

お茶碗の茶って?

 

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茶碗、と言われて真っ先に思い浮かぶのはご飯を入れる器だと言う方は多いと思います。
しかし、茶碗は元々名前にあるように、お茶を入れる為の器の事を指しました。
奈良時代から平安時代にかけて、茶と一緒に日本に伝わったとされており、当時は茶自体が高級な物であった事から、一般的には広く出回る事はなかったようです。
一般の人々が陶磁器の茶碗を使用するようになったのは、江戸時代以降の事で、手軽に楽しめる煎茶が広く普及した事によって、湯のみ茶碗が使われるようになりました。
さらに、明治時代に入ると、鉄道網の普及によって、全国に磁器のご飯茶碗が広く普及していったとされています。
そして、日本ならではの風習としては、ご飯茶碗や湯のみ茶碗は「属人器」と呼ばれる、使用する人間が決まっている器である、ということです。
特に家庭内では、自分の茶碗はこれ、と決まっている家庭が多いのではないでしょうか?
このような食文化は同じ箸と茶碗を使用する中国やヨーロッパでは一般的ではありません。
日本ではこのように茶碗や箸を属人器として扱うことから、結婚祝いや夫婦へのプレゼントとして、男女用にペアになった「夫婦茶碗」をプレゼントするという場合も多くなっています。
また、茶碗は元々陶磁器のものが一般的でしたが、現在では子供用や病院、介護施設等で使用する為の、割れにくいプラスチック製の茶碗や韓国では一般的に使用されている金属製の茶碗など、様々な種類の茶碗が作られているそうです。